
こんにちは😊
🦴🦴新潟医療福祉大学 医療技術学部 診療放射線学科です🦴🦴
この度、吉田宜清先生の論文が国際誌に掲載されました!
以下に研究内容を紹介します!
・タイトル
Reducing the acquisition time for magnetic resonance imaging using super-resolution image
generation and evaluating the accuracy of hippocampal volumes for diagnosing Alzheimer’s disease.
・研究要旨
アルツハイマー病の診断に重要な海馬体積の測定には、高精度なMRI撮像が必要ですが、長時間の検査が
患者さんの負担となっています。本研究では、Pix2Pixという深層学習技術を用いて、低解像度MRI画像か
ら高解像度画像を生成し、撮像時間を短縮しながら診断精度を維持する手法を開発しました。OASIS-3デ
ータベースのアルツハイマー病患者画像を使用し、海馬体積測定の精度を検証した結果、元画像と生成画
像で統計的有意差がないことを確認しました。
・研究者からのコメント
この技術は、MRI検査の利便性向上と診断精度維持を両立する画期的な手法です。特に長時間の検査が困
難な患者さんにとって大きなメリットがあり、多くの医療機関での実用化が期待されます。現在はアルツ
ハイマー病を対象としていますが、将来的には他の疾患や異なるMRI装置への応用も視野に入れており、
医療現場に大きな変革をもたらす可能性があります。
・本研究成果のポイント
この技術の最大の特徴は、撮像時間を最大75%短縮できることで、患者さんの負担を大幅に軽減できる点
です。深層学習により生成された画像でも、元画像と同等の海馬体積測定精度を実現しており、診断
の質を損なうことがありません。また、特別なハードウェアを必要とせず、既存の設備や過去の画像
にも適用可能であるため、多くの医療機関での導入が容易です。特にアルツハイマー病患者、高齢者
、閉所恐怖症の方など、長時間検査が困難な患者さんにとって大きなメリットがあります。